Papa's Spaghetti

パパのスパゲッティ

僕は既存の情報を元に生産するライター、あの人は経験を元に創造するライター

時々、記事を書いていると虚しさを感じてしまうときがある。

なぜこんな記事を書いているのだろうか、と。

その虚しさはどこから生まれてくるのか、ちょっと真剣に考えてみよう。

たった今、行き着いた答えは「すでにネット上に転がっている情報を自分の言葉に変えて書くだけで新しい価値は生んでいない」ということだ。

たとえば「フランス おすすめ 観光地」というキーワードで記事作成の依頼を受けたとしよう。


 僕はまず同じようなキーワードで検索して参考になる記事を探す。キーワードによって、参考記事数は変わるが、大体5-10記事を目安として参考資料を見つけてくる。

そして、参考の記事から必要な情報を引っ張ってきて記事の作成に取り掛かり完成。

つまり、匿名ライターとして僕がやっていることは「情報の上書き」と言えるかもしれない。

仕事として大切なのは、その上書きを熟成されたモノにすることだ。

そのためには、まるでフランスに何度も訪れたことがある旅行者に成りきって書かなくては読んでいる人に説得力がない記事だと思われてしまう。

ここで求められているのは、フランスには行った経験ではなく、情報の上書きができる能力があるということだ。

匿名ライターとして情報を上書きすることには自信があるし、一定の価値があると思ってやっている。

 

しかし、僕はこれをスキルやキャリアと呼ぶことに抵抗がある。

僕は他人の経験で物事を語る人が嫌いだが、僕はお金のために人の経験で記事を書いている。

もしかしたら、参考にした記事を書いたライターも他人の経験で記事を書いているかもしれない。だとしたら、今自分が書いている記事は誰の経験に基づいて書かれているんだろうか、なんて可笑しい思考へ進んでしまう。

言いたいことは、同じウェブライターでも実際の経験を元に記事を書いている専門のライターとは訳が違う、ということだ。

 

僕みたいに既存の情報を元に記事を生産していくライターと自分の経験を元に記事を創造していくライターの間には大きな壁がある。

じゃあ、僕も自分が書きたい記事を書くべきだろう。

でも、自分が何を書きたいのかが分からない。

恐らくこのままウェブライティングを生業にできたとしても、書きたい記事が分からないまま終わってしまうのは辛すぎる。

でも、ふと自分の書きたいことが浮かんでくるとも思えない。

経験を元に記事を創造するライターになるには外に出る必要がありそうだ、と誕生日にふと思った。